具合の悪そうな人に声をかけるのはマナーとは違う気もしますね…
デッドバイデイライトのポスター
デッドバイデイライトのポスター。ウサギとかかわいいキャラなのにこんなホラーにしなくても…
二十歳もっと生きたい
筋ジストロフィーの福嶋あき江さんが書いたご自身の記録本です。
前半は主に日本での苦労生活、後半はアメリカでの生活が書かれています。
前半と後半の生活の落差が凄い。
前半は日本での施設の話が多いので暗いです。
前半は筋ジストロフィーのため施設生活を強いられ自由もなく苦労や我慢の連続ですが、後半は介助者の武田恵津子さんとアメリカに旅立ち、まさに自由の国アメリカらしい生活を送ります。
生々しかったのはアメリカでともに暮らした介助の武田恵津子さんと最後には「お互いに口もきかない、顔も見たくない」関係になってしまったこと。
性格が根本的にあわなかったのでしょうね。
障害者と介護者との問題はいつだって付きまとうものなので仕方ないとはいえここまでこじれる人達はめずらしいので運が悪かったとしか言いようがありません。
ただ筋ジストロフィーと言う障害を持つ女性の全介護という事がわかっていて付き添っていた武田さんの方が悪かったのではないか?と思ってしまいました。
期間限定生活のアメリカなのだから健常者の武田さんはいくら福嶋さんが嫌いでも顔を見たくなくても我慢するべきだったのでは…
武田さんの文章も「青春の区切り」として掲載されていますが言い訳が多いかな…
武田さんは高野さんというある筋ジストロフィー患者にむかって「まだ生きていたのですか」とか言ってしまう人なので無神経なことはわかりました。
武田さんは看護師や介護には向いていないタイプだと思いました…
福嶋さんは87年7月20日に29歳の若さで亡くなりますが、苦労の連続だったとしてもアメリカでの生活は良い思い出となったのではないでしょうか。
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二十歳もっと生きたい
著者 福嶋あき江
編者 柳原和子
発行所 株式会社草思社
1987年11月13日第1刷発行
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きょうも一日ありがとう 母とともに筋ジストロフィーの画家15年間の愛の記録
一日一絵の作者、野崎耕二さんの書いた本です。
主にお母さまとの日常を綴られているので優しい雰囲気の本です。
表紙をめくると野崎さんの描かれた水彩画が目をひきます。
お母さまの切り絵と油絵が掲載されているのですが「わが家」とタイトルのつけられた絵がとても素朴できれいです。
お母さまの言葉「暮らしは低く、志は高く」は良い言葉なので覚えておこうと思いました。
野崎さんが使われている画用紙はサンフラワーという画用紙でB4版百枚包みで1300円と書いてあって驚きました。
もっと高級な画用紙を使っているとばかり思っていました。
このサンフラワーは検索すると値段も格段にお手頃です。
一日一絵のモデルに絵の具のぺんてる25色が出てきていたので絵の具はわかっていたのですが使われている画用紙がわかったので欲しくなりました。
野崎さんと近所の方々の交流に癒されます。
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きょうも一日ありがとう 母とともに筋ジストロフィーの画家15年間の愛の記録
著者 野崎耕二
1998年8月31日第1刷発行
発行所 主婦と生活社
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食べのこし0応援店のチラシ
食べのこし0応援店のチラシ。体の大きさによる食事の量が大事と言うことですね。
異常気象のサバイバル2 科学漫画サバイバルシリーズ
異常気象の起こる謎の空間でサバイバルするジオ、ドンギョン、ケンジ…苦労の連続からか、ドンギョンはうつ状態になります。元気のないドンギョンを庇いながらもジオとケンジはメンタルを強く持って生存の意思を固めています。
天気が回復してきた事や筋弛緩運動(筋弛緩法)等を行いドンギョンの気持ちも落ち着いてきます。
地球温暖化、黄砂、山火事、鉄砲水、干ばつ、温室効果ガス、クラゲ刺され、サンゴの白化、緑潮、たつまき、スーパーセル等、自然からの試練を一つ一つ経験しながら地球の事について学んでいくジオ達。
少し怖いのはかたつむりの水分で水を得た一コマ。注意書きでも「かたつむりの中には寄生虫の宿主として報告されているものがあるので、むやみにまねしないようにしましょう」とはかかれているけど真似する子いるんじゃないかなあ…このコマは削除したほうが良いかもしれません。
(小さい頃漫画をよんでいて枠外の注意書きなんて私は読みませんでしたし…)
その後ジオ達は救助されましたが、ホワイトスコールで難破した船で助かったのはどうやらジオ達三人だけだった様子…あれだけの大きな船に乗っていた人たちが三人以外は全員死亡オチとかトラウマすぎるので「実は助かっていました」というエンドがよかったかも。
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異常気象のサバイバル2 科学漫画サバイバルシリーズ
文 ゴムドリCO.
絵 韓賢東
発行者 勝又ひろし
発行所 朝日新聞社
2010年7月30日第1刷発行
2014年12月30日第12刷発行
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転生したらスライムだった件10
表紙はリムルとマリアベル。マリアベルは見るからに敵キャラな雰囲気。
今回は迷宮作成がみっちり書かれています。メインキャラ以外が迷宮探索を頑張る話なので正直どうでもいいかな…と思ってしまいました。リムルや仲間たちはお金儲けのお話ばっかりで、早く話を進めて欲しいのに一か所にとどまって進まないのでダレてしまいます。
マリアベルが表紙になっていたのでここから出ずっぱりかと思えばあっさり退場…操られていたフリをしていたユウキがさくっとマリアベルを殺害します。操られるフリをする流れはミリムでもあったので二回目だと既視感が凄い。
胡散臭かったユウキの胡散臭さが上がってきたのでさっさとリムルやディアブロあたりに成敗して欲しい所。
最後のリムルとラファエルさんのやりとりが一番面白かったのでリムルとラファエルさんだけの話が読みたいです。
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著者 伏瀬
イラスト みっつばー
発行人 武内静夫
発行 株式会社マイクロマガジン社
2017年4月12日初版発行
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車椅子の青春 進行性筋ジストロフィー症者の訴え
国立西多賀病院に入院している筋ジストロフィー患者さん達の詩が集められている本です。
遺稿集でもあるので、すでに死亡している方の詩が多いので心に訴えかけるものがあります。
10代で亡くなっている子どもさんも多いです。
昭和50年に発行された本なのですが、詩は今読んでも古くさくなく、新しささえ感じます。
ペンと紙さえあれば書ける詩ですが、実際に自分で書くとなると想像力等も必要になるので相当苦労して書かれているのが良くわかります。
片岡敬裕さんの書いた「病気」という文章が頭に残りました。
「病気でない子が、にくらしい」と正直に書いています。
筋ジストロフィーでどんどん体が動かなくなる自分に対して、元気な子は走り回ったりしていますから…悔しい気持ちがにじみ出ている良い文章でした。
入院している患者さん達なので、自由に対する憧れの詩も多いです。
そして普通に歩けることを羨むような悲しい詩も多いです。
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車椅子の青春 進行性筋ジストロフィー症者の訴え
発行者 西田幸生
発行所 エール出版社
昭和50年3月30日第1刷発行
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桜のような僕の恋人の電車広告
桜のような僕の恋人の電車広告。原作はメインキャラ二人にあまり魅力がなかったのですが実写のビジュアルはかなり良いですね。
かぎばあさんアメリカへいく
かぎばあさんがついにアメリカに登場しました。
主人公はアメリカのシアトルに住む小学校三年生の純。父の仕事の都合でカーキーク小学校に通っていますが英語がまだうまく話せず、クラスメートとも馴染めないでいます。
特にいじめっ子のウィルにはクレヨンを盗られたり「日本人の子どもは好きになれない」と意地悪な事を言われたり人種差別や人間関係にも悩んでいる様子。
まだ純は英語が上手く話せないので言い返すこともできず苦しい日々が続きます。
そして純は鍵をおとし、針金などを突っ込んで鍵を開けようとするも家からかぎばあさんが出てきます。
不法侵入がこれほど堂々とできる人物もそうはいないのでは無いでしょうか…
かぎばあさんのお話や本が好きなベティとウィルと手品師ポレポレを自宅に招待し、かぎばあさんお手製のおいしいお寿司を食べ、一緒に時間を過ごすことで仲の悪かったウィルとも歩み寄れて一安心。
最後にウィル、ポレポレ、ベティの三人がかぎばあさんの事を忘れてしまっていたのが少しホラーでした。
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かぎばあさんアメリカへいく
作 手島悠介
絵 岡本颯子
発行者 大川松利
発行所 岩崎書店
1986年3月28日第1刷発行
1991年12月20日第18刷発行
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ポーチとノート
痛いポエムを書き留める事が好きな17歳の女子高生の未来(みく)が好みの大学生と会ったことによりドキドキし、初めて生理が来るお話。身も蓋もない書き方ですが発情により生理が来るのは生き物っぽくて面白いかも。
カテゴリーは「原発性無月経」としてありますが本文中には病名は出てきません。あとがきでは18までに生理が来ない場合は原発性無月経と書かれていますが15あたりまでに来ない場合も原発性無月経と診断されることもあるらしい。(生理関連はかなり個人差がありますからね)
未来が生理が来ないと悩みはじめるのが「好みの異性」にあって「赤ちゃん産めないかも」と悩む所とか謎でした…生理=妊娠とがっつり固めている所が現代っ子らしくない気がする。20年ほど前の女の子の考え方?と思って巻末を見たら作者が「原発性無月経」と書かれていて「なるほど」作者の感性か、と思って納得。
作者は1985年生れなので少し古い考え方でも仕方なし。
未来が好きになったのは女子高に来ていた司書補の保坂さん。大学三年の22歳。未来は保坂さんに彼女がいるのかどうかもリサーチせずにつっぱしって告白するのですがこれは良くない気がした…せめて彼女の有無をリサーチしないと保坂さんが悪い人だったら彼女がいるのにもかかわらずオーケーするとかあるあるですよ…
まあ保坂さんは未来だけでなく他の女子からも告白されまくっていると思いました。
まわりを固める登場人物は個性的な人たちばかり。イキイキしているけどちょっとデリカシーの無いおばあちゃんのアサエさん、古い物好きで男の話しかできない芽衣等。
芽衣の男話は正直イライラしたので不要だったかも。
エスペラント語が物語の端々に出てくるのでエスペラント語が好きな人におすすめ。
※封をあけてポーチに入れたまましまいっぱなしにしていた中のナプキンは定期的に入れ替えていたのか少し気になりました。さすがに10年しまいっぱなし…という事はないでしょうが…ナプキンにカビや湿気は大敵ですから…
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ポーチとノート
著者 こまつあやこ
装画 miii
発行者 鈴木章一
発行所 株式会社講談社
2021年10月26日第1刷発行
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片付けトントン式 自宅でできるプロ技! 掃除・片付け
汚部屋、掃除、片付けに特化した動画を作成されている「片付けトントン」さんの本です。現在かなりの動画を削除されてはいますが、すべての動画を視聴していてファンでもあるので楽しく読めました。
心が折れてしまう様な汚部屋も笑顔で片づけているトントンさんのメンタルの強さが素晴らしい…
依頼者は発達障害やため込んでしまう心の問題などが確実にあるのでトントンさんが片付けても引っ越し先ではまた汚部屋になってしまうと思うので一時的な片付けだとは思いますが一時的にでも部屋がキレイになれば依頼者も「片づけよう」という心が少しは生まれるかもしれない…
汚部屋住人は「物」に対する感謝の気持ちがゼロなのでそういったところは腹が立ちますね…買ったものをほったらかし、埃まみれにしたりそもそも買ったという事を無かった事にしていたり…(病気だとは思いますが)
物を買ったら大切にする、という根本的な事が出来ない人もいるんだな~と思う方がストレスがたまらないかも。
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片付けトントン式 自宅でできるプロ技! 掃除・片付け
取材協力 片付けトントン(株式会社中西)
共同発行人 井野澄恵 井出創
イラスト 野木静花
発行所 株式会社宝島社
2021年4月11日発行
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カラー図解 ストップ原発4 原発と私たちの選択
原子力発電所、いわゆる「原発」と私たちの未来について書かれた本です。
原発が必要だという考えと原発はいらないという考えが二つあるそうですが…絶対に原発はいらない派の方が多いと信じたい。
必要派の四名の名前が掲載されていますが、あたま良い人達なのに原発を必要って言えるのは凄いなと悪いイメージで関心しました。
あえて四名の名前は書きませんがこれはご自身にとても良くないイメージになるとしか思えないのですが…今どき原発が必要って。
(お金が好きな人たちなんだろうなとは思います)
日本でも「脱原発」の声が広がっているのは嬉しいですね。
「ハチドリのひとしずく」という南アメリカのアンデス地方の先住民に伝わるお話が心に残りました。
森が燃えているときにほとんどの動物は逃げるのですが、クリキンディという名前のハチドリだけはくちばしで水を一滴ずつ運んで火の上に落としていきます。
ハチドリの運ぶ水なんてたいしたことないと他の動物は笑うのですがクリキンディは自分にできることをすると言い切ります。
こういう気持ちで原発を止めていけたら日本の未来は明るいと思います。
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監修 辻信一
文 髙橋真樹
絵 水野あきら
発行者 中川進
発行所 株式会社大月書店
2012年3月26日第1刷発行
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転生したらスライムだった件9
表紙はお祭りを楽しんでいるリムルと子供達。めずらしくみんな笑顔な可愛らしい表紙です。
今回はお祭り騒ぎ回なのですんなり読めます。前巻ではダラダラダンジョンを作ったり祭りの用意をしていましたが、今回もダラダラお祭り、武闘大会、ダンジョン攻略、商人達とのやり取り等の話が続くのでいっそのこと8巻9巻とまとめてしまった方がすっきりしたかもしれない。(正直9巻は読まなくてもお話の流れに問題ないと思われます)
勇者マサユキという新キャラが登場しますがこいつもチートでリムルと似た感じで成り上がっていくのでそこら辺はズバッと切っても良かったかも。トントン拍子に上手くいくのはリムルで存分に味わっているのでマサユキで同じように話が進んでいくと正直飽きました。(しかもマサユキは武闘大会でウダウダグチグチ言うだけで闘わないのでイライラ…)
今回はヒナタが子どもの面倒を見るという意外な一面が見られますがどうしてもヒナタは好きになれない…
次の巻はお話が進むかな?キャラが増えてきたのでサクサク話を進めていただかないとどんどんキャラを忘れてしまいます。
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著者 伏瀬
イラスト みっつばー
発行人 武内静夫
発行 株式会社マイクロマガジン社
2016年12月5日初版発行
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