算数障害という言葉を初めて聞いたとき驚きました。
学習障害は知っていましたが算数に特化した障害があるなんて…
本の主人公はマックスという小学校三年生の男の子です。
自分では数学は得意と思っているものの人と競ったりタイマーがあると途端に計算ができなくなってしまいます。
不思議。
マックスは時間さえかかればたいていの問題は解けると自分で理解しているだけにもどかしい感じがするんでしょうね。
物語の中に算数障害という言葉は出てきません。
一回くらい出てきてもいいのでは…と思ったのですが絵本なのでそこまで落とし込む必要はなかったのかも?
オチとしてはマックスが算数オリンピックのメンバーに選ばれるというハッピーエンド系。
自分のコンプレックスが報われるいい終わり方だと思います。
数年後のマックスの姿が見たかったかも。
算数の天才なのに計算ができない男の子のはなし 算数障害を知ってますか?
バーバラ・エシャム 文
マイク&カール・ゴードン 絵
品川裕香 訳
発行所 株式会社 岩崎書店
発行日 2013年7月1日 第1刷発行