さっちゃんのまほうのては手の欠損を扱った衝撃的な絵本です。
1985年から変わることなく愛されている名作絵本。
私が読んだ本は152刷でした!
絵本なのでほのぼのしたお話と思っていたらかなり重い内容です。
ままごとでお友達に
「さっちゃんはおかあさんにはなれないよ!だって、てのないおかあさんなんてへんだもん。」
と言われてしまうさっちゃん…
子供って残酷なので特に悪気もなくこういうことを言ってしまうんですね。
言った本人はすぐに忘れてしまうのですが言われてしまった本人は忘れられないで一生ひきずるんですよ。
ツライ!!
骨折や多少のけがなら治るけど手は生えてこないからなあ。
その後お友達と仲良く遊ぶシーンがあって救われます。
ハートのチョコレートの小道具が子供らしくて好きです。
最後にさっちゃんの家族に弟が加わるのですが、弟はどうやら五体満足の様子。
弟と自分の手を見比べて落ち込むこともあるだろうなあ…
さっちゃんには強く生きて優しいおかあさんになって欲しいものです。
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さっちゃんのまほうのて
たばた せいいち ⁽田畑 精一⁾
先天性四肢障害児父母の会
のべ あきこ ⁽野辺 明子⁾
しざわ さよこ⁽志沢 小夜子⁾ 共同制作
発行所 偕成社
1985年10月初版1刷
2010年初版152刷