1リットルの涙の作者、木藤亜也さんが友人送った手紙をまとめた本です。
手紙は往復で読んで初めて意味がわかるものですが、友人たちの手紙はなく亜也さんのみの手紙のため、話がわからない部分も多数あります。
友人達と亜也さんの手紙が交互に掲載されていたらもっと良い本になったのではないでしょうか…少し残念です。
亜也さんの一人語りがいきなりはじまっていきなり終わる…といった印象。
友人の一人桂子さんが「私たちがついているから卒業まで東高で頑張ろうよ」と言えなかったっ事をいまだに後悔していて気の毒になりました。
1リットルの涙で亜也さんが養護学校に行くときに引き留めて欲しかったと書いてあるため友人たち冷たいなあ…と責められたりしたこともあるのでしょうね。
それにしても…死後に友人に出した手紙をまとめて出版されるとか…かなり恥ずかしくないですか?
手紙はプライベートなどが丸出しになるしあまり人に見られたくないものでは?
もし私が死後に勝手に手紙をまとめられて本にされたら顔から火がでるというか立ち直れない…
三人の親友からの、二十年後の手紙もあります。
大人になった三人はかなり後悔している様子が感じられます。
友人が学校から去るのは悲しいですからね…。
ラストレター 「1リットルの涙」亜也の58通の手紙
著者 木藤亜也
発行所 幻冬舎
2005年8月30日第1刷発行