じっとできない男の子デイヴィッドが主人公。
ADHDのことを作中でひたすら「じっとできない病」と言っている事にまず疑問を感じました。
はっきりADHDと書けばいいのにまどろっこしい事してる。
ADHDでも多動があまり見られないタイプもあるしADHD=じっとできない病と固定するのは良くないと思いました。
作中でしっかりADHDだったんだ!と表現していた方が子供にはわかりやすいかも。
後書きの「エドワード・ハロウェル博士よりみなさんへ」と「巻末の品川裕香さんの言葉」にはADHDと注意欠如・多動性障害としっかり書かれているのですが、絵本を読むような子供が巻末の文字だけの文章は読まないと思うんですよね。
デイヴィッドがじっとできない病に立ち向かい対策を立てる方法は素晴らしいです。
自分を見つめなおし一人で考える…
大人でもできる人はあまりいないですね。
解決方法としては…
①カードに「集中して聴く」「注意!」「今やっていることがらを考える」「結果はどうなる?」という注意・集中力向上カードを作り見る
②タイマーを用意する
③ボールを握る⁽集中力があがる⁾
④動く作業をさせてもらう、等。
これだけ考えられるとかデイヴィッドの自分を見つめる力が凄いことがわかります。
外国の絵本なので学校に個人ロッカーがあったりカフェテリアがあったりするので楽しそうだなと思いました。
お弁当箱とか日本と違ってふたが取れないタイプの容器なのがかわいい。
ボクはじっとできない 自分で解決法をみつけたADHDの男の子のはなし
バーバラ・エシャム文
マイク&カール・ゴードン絵
品川裕香訳
発行所 株式会社岩崎書店
2014年11月30日第1刷発行