ダウン症の女の子アイちゃんが主人公。
アイちゃんのいる教室の二冊目です。
担任の佐々木先生のファッションが若々しくていい。
元気な先生らしくユニフォーム姿が多いです。
それにしてもこの佐々木先生は何者なんだ…
人間ができすぎているよ!
だからこそアイちゃんのいる教室の担任を任されたのかも?
「アイちゃんだからやさしくするのは、ちがうと思う。それはアイちゃんのためにもならないよ。」
「できないことを、どうして、そんなふうにからかうの?アイちゃんにも、うまくできないことがある。でも、みんなは、からかわないでしょう。アイちゃんと、ほかの子と、どうしてちがうの?」
こういうことをさらっと言える先生は貴重だと思います。
お気に入りの生徒に優しくする先生しか知らない私はこういう先生がいることに素直に驚きます。
こういう先生に会いたかったです。
アイちゃんは小さいながらも成長し、メンタル部分もしっかりしてきた様子。
秋の学芸会でもしっかり自分の役割を演じています。
自分のやるべきことを理解し実行するのはたいへんと思うけどクラスメートの優しさやサポートが実にさりげないです。
良いクラスですね!
個人的な驚きは書道の写真。
「うた」と書かれた書道作品の左側にある名前、フルネームじゃないんですよ。
下の名前だけ!(苗字のみ書いている子もいます)
私の時代はフルネームを書いていました。
下の名前だけの方がすっきりしていていいなあ。
新たな発見でした!
アイちゃんのいる教室 3年1組
高倉正樹 文・写真
発行所 偕成社
2015年2月初版1刷