難病の女の子が主人公。
今回の主人公はおそらく小児がんの女の子。
抗がん剤治療か何かで髪が抜けてバンダナを巻いています。
病名がわからないと女の子がどうしてバンダナしているのか、どうして髪の毛がないのか…など絵本を読む年代の子供はわからない気がします。
病気の絵本を作るのならば病名ははっきり書いてほしい。
何故なら病名によって感じ方が全く違うから。
病名がわかっているだけで読む心構えが変わってきます。
ただ「難病」と言われてもなあ…
人によっては難病のイメージに差があるんですよ…
内容は…うーん…
自分が病気になってよかったとか言っちゃう系です。
細谷亮太先生は「人間という生き物は子どもの頃からこんなふうに考えることができる生き物なのです」
って書いているけど…子供の性格にもよると思います。
考えられない子供もいるはず。
自分だけどうして病気になったんだ!とか言える方がストレスたまらないと思う…
まあ考え方の違いなのでどちらが正解かはそれぞれの考えなのですが。
もともとこの本の文章はアメリカのフロリダ州のキブキッズワールドのノートに書き込まれた言葉だそうですが、その言葉そのまま本にした方が心に響いたのでは…?
どちらかというと「自分は病気になりたくなかった」とあがいてあがいて生きる人の方が人間らしくて好きだなあ…
わたしは いま とても しあわせです 難病のともだちからあなたへ
大住 力 編
相野谷 由起 絵
2010年12月第1刷
発行所 株式会社ポプラ社