9歳の男の子ステファンが主人公。
トーマス・ベリイマンさんの写真が優しくてとてもいい感じです。
せっかくきれいな写真が多いのだからカラーで見たいと思ってしまいました。
筋ジストロフィー患者にかかわる家族、医師、学校、見守る人々などがまんべんなく自然に出てきてとてもキレイにまとまっている良本です。
「お母さん、ぼくは去年の夏には、おじいちゃんの家の階段が上がれたのに、どうして今は上がれないんだろう?」
というステファンのセリフがとても辛い。
筋ジストロフィーとたたかうステファン
トーマス・ベリイマン 作
石井登志子 訳
発行所 偕成社
1998年3月初版第1刷発行