作者が会社にがんと申し出をせずにひとりで乳がん治療を頑張っている本です。
一般的な闘病記は家族の手助けがあったり身内や友人の援助があったりするのですがほぼ一人で治療を頑張っていて驚きました。
(少し出てきた妹さんもほぼ空気です)
作者は契約社員という自分に卑屈になりすぎ…
外資系の契約社員といえども病気を理由に契約更新をしないという事はできないので、契約社員で傷病手当を受け取ることができたはず。
一年六か月受け取れる傷病手当を使いながら治療したら良かったのに。
作者はかたくなに「会社にガンと知られた雇用契約を終了されてしまう」と誰にも相談しなかったのが悔やまれます。
おそらく会社の担当者に相談したら傷病手当の話等があったのではないでしょうか…
仕事のお昼休みなどに治療に通っていることに対して「ばれていない」と言っていましたがばれていたと思います。
病院のにおいや病人独特のにおいがあるんですよ。
私はお昼休みに病院に行って帰ってきた人はにおいでわかります。
(香水をつけていても病院のにおいはわかるものです)
多分だれも言わないでいてくれたのではないかな?
なぜそこまでしてまわりに隠していたのか不思議。
おひとりさまであるからこそ病気であることを知ってもらった方がいいのに。
最後の最後まで非正規雇用に対しての不満をアピールされています。
非正規雇用の従業員でも傷病手当使えますよ!
と言ってあげたい。
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だけど、生きている
著者 後藤晃江
発行所 東京図書出版
発売元 株式会社リフレ出版
2017年4月27日 初版発行
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