「わたしははじめ、この子たちの写真をとることに、ずいぶん抵抗を感じました。というのは、子どもたちは自分が写っている写真を見ることができないからです。」
作者のトーマスさんの言葉に確かに…と思いました。
視覚障害のある子供たちを写真にとっても本人は見られませんからね…
今だったらパソコンで凸凹のプリント処理(3Dプリンター等)という方法もあるかな。
アンダーシュ・カッチャッ・ヨルゲン(二人いる)・トード・カトリン・ペーテル・イエンス・トム・アニタ・ケント…11人の子供たちが出てきます。
9歳のヨルゲンが一番気の毒かもしれない。
うまれたときには片方だけの目が見えなかっただけなのに、医者がもう片方の目をいじくりまわしたせいで両目失明とか…
かわいそうすぎやしませんか?
トーマスさんが子供たちにインタビューをしているのですが、子供たちの回答が大人びていて驚きました…
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指で見る
トーマス ベリイマン 作
ビヤネール多美子 訳
発行所 偕成社
1977年12月1刷
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