お気楽な性格で「心の病」とは無縁と思っていた作者が漫画でパニック障害をわかりやすく解説しています。
絵がものすごく今風でキレイなので読みやすいです。
オタク系趣味がある人なら「わかる~」と思うことがあります。
ライブ、舞台、同人イベント等…かなり充実した生活を送られている方。
もったいないなあと思ったのはパニック障害を知らなかった事。
作者はおそらく20代だと思うのですが
「パニック障害なんか知らない」
というセリフが出てきます。
最近の子どもは中学生でもパニック障害を知っているというのに…
もうすこし「あれ?心の調子が悪い?」と早く気が付いていたらここまで悪化していないような気がします。
作者もそう書かれていますね。
早期治療がいかに大切か書かれています。
通院や服薬が大事と書かれていますがご本人の飲んでいる薬については全く書かれていません。
「症状・薬の量と時間毎日すべてを書き出して治ったらエッセイ漫画を描いてやるちくしょー!」
と書いてあったのでどのようなお薬をいつくらいにどれくらい飲んでいたか知りたかった。
実際のパニック障害の読者ならばそこが一番気になるポイントだろうし。
タイトルが「焦らない!」が効くクスリ、なので焦らないようにすることが一番のクスリってことなんでしょうか?
全体的に気になったのは自分をものすごくかわいく描いて、他人や家族を適当な感じで描いていた事でしょうか…
なんとなくこういう自分だけかわいく描いちゃう作者って苦手かな。
家族や友人の顔が適当すぎて友達がかわいそうになりました…
みんな良い人っぽいのでもうすこしかわいく描いてあげてもよかったのでは…
パニック障害の方の気分の持ち方がよくわかるマンガでした。
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パニくる!? パニック障害、「焦らない!」が効くクスリ。
著者 櫻日和 鮎実
発行 株式会社KADOKAWA
発行日 2018年7月13日初版第1刷発行
編集企画 フラッパー編集部
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