主人公は読み書きが苦手な女の子トリシャ。
ぼさぼさの頭がとてもかわいいです。
5年生になった時にフォルカー先生と出会ってからトリシャが変わっていきます。
5年になるまで誰もトリシャが学習障害って気がつかないとか恐ろしすぎる。
家族や友人で「あれ?」と思った人はいなかったのかな…
お買い物メモとかお友達との手紙のやり取りとかテスト等でわかりそうなものですが。
「きみには字やすうじがみんなとはちがってみえるのに、らくだいしないでここまできたんじゃないか」
とフォルカー先生が言っているとおりトリシャは隣の子が読んだ文章を暗記したり先生の読んだことをくり返してしのいでいた様子。
すごい記憶力ですね。
まわりの大人がもっとトリシャに対して気を使っていれば5年になるまでに苦労しなくてすんだはずなので親の気持ちが知りたい。
(ママの仕事の都合でカリフォルニアに引っ越した…等の文章があるためパパ不在でママはワーキングマザーでとても忙しく、相談できる環境ではなかったのかも…)
トリシャとフォルカー先生とプレジー先生との三人の特訓も詳しく書かれています。
砂にマルを書いたり映写機を使ったり…
プレジー先生の絵がなかったのでプレジー先生の顔が見たかったかも。
はちみつを本の表紙にたらす儀式はベトベトしそうで好みがわかれそうです。
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ありがとう、フォルカーせんせい
作者 パトリシア・ポラッコ
訳者 香咲弥須子
発行所 株式会社岩崎書店
発行 2001年12月20日第1刷発行
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