上皮型悪性腹膜中皮腫と診断された男性の闘病の記録です。
19歳から25歳までクリスチャンとして宗教活動に没頭していた、という表現と「輸血拒否について」の文章がありました。
駄目だ、この宗教大嫌いな宗教だ…とゾっとしました。
私は宗教を信じておらず信仰もないためこの「輸血拒否」をしている宗教が特に大嫌いなのであまりにも宗教宗教と言い出したら読むの止めようと思っていましたがこれ以降は宗教話は出てこなくて助かりました。
本の中に信仰の話を書くのは止めてほしいな。
宗教の自由はあるけど人に不快感を与える宗教ってのは確実にあります。
闘病のお話ですが「17年間の生活費、救済法と労災の狭間で」の章が勉強になりました。
社会保障と公的扶助についてどれくらいの金額を受け取ったのかしっかり書かれていました。
ここまで書いてくれる作者はあまりいないので助かります。
リアルな患者の気持ちがよくわかります。
中皮腫=アスベストのイメージなのですが私の小学生時代(1975年生まれ)だと普通に石綿金網で理科の実験等をしていましたね…
石綿はボロボロくずれるので網からはがして遊んだりしていたのでアスベストは身近な存在だったのにこのような怖い部分があったとは。
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もはやこれまで 「余命」1年と告げられ18年後の今を生きる「中皮腫」患者の闘病の記録
著者 栗田 英司
発行所 株式会社星湖舎
2018年6月1日初版第1刷発行
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