心身障害の姉妹、6歳のオーサと7歳のアンナカーリンにスポットを当てています。
姉妹で心身障害というのはご両親にとってはかなり厳しい現実。
障害児一人でも育てるのは大変なのに二人だなんて…
日常生活を送っていたり訓練をしていたり豊富な写真で二人が愛されていることがわかります。
幼稚園の終わった時間にお友達の家によばれなくて涙するアンナカーリンがかわいそうでした。
福祉の進んだ外国でもやっぱり障害があると遊びに誘われない差別とかあるんですね。
でもこれ迎えにきた母親も知ってしまったということは、誘ってくれなかった張本人の子どもと母親がばっちりわかってしまっているので今後の近所付き合いがぎくしゃくしたりしませんかね?
「健常児たちみんなが心身障害児と知り合う機会をえるべきです。そして、健常児も障害児もみんないっしょに、生きていくことを学ぶべきなのです。」
という一文が最後に書かれています。
これは大事だと思います。
最近だと交流教育などで健常児と障害児が遊ぶ機会が多いと聞くのですが、交流教育という特別な機会をもうけなくても一緒に遊べたら良いのですが。
1979年発行の本ですが現代でも色あせることなく新鮮です。
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だれがわたしたちをわかってくれるの
トーマス ベリイマン 作
ビヤネール多美子 訳
発行所 偕成社
1979年1月1刷
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