悪性黒色腫で亡くなった旦那こうちゃんを思い出しながら描かれた本です。
漫画と文章が半々くらいで読みやすいバランスです。
こうちゃん…もう少し自分の病気と向き合っていたら助かっていた様な気がします。
明らかに皮膚がヘンなのに何もせずに嫌なことから目をそらす病院嫌いタイプ。
ほくろがじくじくして血が出ているのに病院に行こうとせず奥さんに無理やり引きずられるように病院に行くとか駄目すぎる…
自分から病院くらい行こうよ…
その後再発らしき症状で左の腿の付け根に大きな固まりがあるのに病院に行かない場面があったりしてイライラします。
大の大人が病院に行くのをイヤイヤと駄々っ子みたいに言っていてそりゃがんも進行するさ…とあきれながら読んでいました。
もう少し早期治療していたら生存率が上がっていたのでは…
こうちゃんいわゆるモラハラ旦那なので読んでいて辛くなるところもあります。
「ケーの料理がまずくて食べらんなかった」
「なんだよ、ちっとも片付いてないな」
「あはは、こりゃいいや」⁽プロレスのフロント・スープレックスに似た技をかけながら⁾
「ケーってこうちゃんが飼ってたカメに似てるな」
奥さんの桂子さんが良いのなら別に他人がどうこういう事ではないのですが…
病気と全く関係ない夢を見る内容の話が多くて?となりました。
わたしはあまり夢を見ないタイプなので夢を見たことを書かれてもわからない…
現実にあったことならまだしも夢で見たことを書かれても?です。
よく夢を見る人なら共感できるのでしょうか?
本のなかに病気の早期発見、早期治療について書かれていないので少しでも早めの治療が必要等の説明があれば良いのにと思いました。
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夜明けのE・Tごっこ がん死・こうちゃんの場合
著者 佐藤桂子
発行所 MBC21
平成11年1月11日第1刷発行
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