天国に行ってしまった娘、香織さんにあてたお母さんからの長い長い手紙です。
10年間子供ができなかった夫婦に生まれた子供が亡くなるという悲劇。
そのためか全体的に懺悔っぽい窮屈な文章が続きます。
読んでいるとどんより暗くなるなあ…
表紙も黒一色というのが良くないのかもしれない。
ポジティブに治療を頑張ろう!系の本ではないので読んでいて疲れました。
香織さんは最初に網膜芽細胞腫により視力を失い骨肉腫により片足を失います。
楽しいこともたくさんあったと思うのですが、最期にはなくなってしまうしなんとも辛い人生ですね…
ある子供のセリフ「香織ちゃんと同じ小学校になったら、病気がうつって目が見えなくなるってお母ちゃん、言ってたもん」
はひどいなあと思いました。
健康な人ほどこういうことを言ってしまうんだろうな…
巻末の点字の手紙は途中まで訳して挫折しました。
(間違えているかもしれませんが少し訳してみました)
「ごめんね そして ありがとー かおり あなたにわ あやまらなければならないことが いっぱいあるの なくなったおともだちのこと おばあちゃ」
ここまで訳して嫌になってやめました。目がちらついてうまく点字が訳せない。
お母さんあやまってばかりで気疲れします。
どうしてこんなに卑屈な文章ばかり書くのか…
誰かかわりに訳してください。
ノンフィクションを読み終えたころには点字を真剣に学びたくなることでしょう」
とありますが…巻末の点字すら訳せなかった私としては学ぶのは難しそうだと感じました。
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ノンフィクション 天国の娘にあてた点字の手紙
文 羽田春美
イラスト 中西みのり
発行所 株式会社今人舎
1998年11月11日第1刷
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