闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

介助犬にもどりたい!ロッキーとぼくの1500日 難病の筋ジストロフィーの青年(21歳)と愛犬の闘病記録

介助犬にもどりたい!というタイトルどおり、介助犬に戻ろうとするロッキーと信田滋弘さんとの努力の記録です。

 

障害を持つ人が介助犬を持つ事にこんなに苦労してもいいの?

というくらいの苦労をしていてかなり気の毒。

 

気になったのがお母さんの存在。

子供思いが過ぎて逆効果になっていると感じました。

一つ目は小学校の校長先生に「もう、学校にはこないでほしい」と言われて激情して滋弘さんと話し合うことすらせず勝手に養護学校へ転校させた事。

せめて一言「こういう事を校長に言われたけど滋弘はどうしたい?」と滋弘さんの意思をきいてから転校させてあげてほしかった。

友達もいるのに勝手に養護学校への転校なんて残酷すぎる。

 

二つ目は炎天下になるであろう介助犬の認定試験場での出来事。

炎天下での試験に対して「やめてください。いいです。こっちがやめます」

「試験にうからなくてもいいから。帰ろ。こんなの許せない」

と滋弘さんの考えも聞かずに試験を受けずに帰ったこと。

せめて一言「炎天下の試験になるけど滋弘はどうしたい?できるところまでやってみる?それともやめる?」

と滋弘さんの意思を聞いてから試験を取りやめてほしかった。

絶対滋弘さんは試験にもやもやが残ったと思うよ。

 

どうして本人の意見も聞かずに勝手に決めてしまうのかな…

親の愛とはいえ自分勝手すぎる気がします。

 

お父さんもお父さんで「国の世話にはならん」と障害者手帳をうけることを拒否してるし。

家族での話し合いとかはこの家には無いのか?

  

ロッキーは介助犬になれたと思うのですが…

読んでいて気の毒になる一冊でした。

ロッキーが愛されていることが救いです。

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介助犬にもどりたい!ロッキーとぼくの1500日 難病の筋ジストロフィーの青年(21歳)と愛犬の闘病記録

著者 信田滋弘

編者 藤原嗣治

発行所 小学館

2007年5月23日初版第1刷発行

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