肝臓がんで亡くなった山下弘子さんの夫、朋己さんが書いた本。
読んでいて弘子さんヨイショが凄すぎてドン引きしながら読みました。
弘子さんが美しかったから一般人のがん患者なのに話題になったようなところもあるので持ち上げも仕方ないか。
当時33歳の朋己さんと当時20歳の弘子さんが出会ったきっかけはマッチングアプリ。
ウッ…この時点で拒否感が凄い。
お洒落にマッチングアプリと書いていますがいわゆる出会い系サイト…
マッチングアプリを利用するのはアリだとは思うのですが33歳の男性が飛びついたのが20歳の女性ってのが気持ち悪い…
うう…県議会議員がマッチングアプリを使って女の子をあさるって気持ち悪い…(二回目)
普通の生活は出会いが少ないと言っていましたが県議会議員なら出会いは腐るほどあるでしょ…
というよりも二人とも美男美女なんだから出会い系サイト使わなくても良かったのでは?
がんになると性欲もアップする人もいると聞いたり読んだりしたことがあるので、弘子さんはこういうサイトを利用して相手を探したかったのかもしれませんがプロフィールにがんと書かなかったのはずるい。
そこ一番大事な所。
本書では弘子さんの性格がけっこう嫌な女風なので本当に良い人だったのか疑問に残りました。
自分から朋己さんをふっておいて朋己さんが他の女の子と会っていたらブチ切れて家の家財に当たり散らしたり朋己さんと別れたら速攻別の男を作ったり…
すぐ別の男を作ったりしたところは弘子さんは秘密にしたかったかも。
報道記者の鈴木美穂さんの書いた記事について怒り狂ったりするのも性格悪いと思いました。
「生きてさえいてくれればいい」
という記事の内容に「こういう言葉は、ほとんど治っている患者がいっていいものじゃない!私みたいな、いつ死んでもおかしくないような人が使う言葉でしょ!」
と大騒ぎしています。
いや…そんなことないでしょ…人がどんな言葉使おうといいのでは?
弘子さんについて書かれた本を読むのは今回がはじめてなので他の弘子さんが書いた本を読んでみたいです。
本当に弘子さんが嫌な女風だったのか他の本を読んで確かめてみたい。
肝臓がんについての治療などはあまり詳しく書かれていません。
もうすこし治療について書かれると良かったかな。
ひたすら弘子さんとの美しい思い出話なので弘子さんを知っていたり好きだったりする人なら読んでいてぐっときたかも…
患者の家族側から書いた本はどうしても「頑張った自分」「悲しんだ自分」「すごい自分」などについて書かれることが多いため読んでいて疲れます。
残された朋己さんのツイッタープロフィールをみると「身長188センチ」から始まります。本書でも身長ネタが出てきますがそんなに高身長が自慢か…?
ナルシストだな…と感じました。
弘子さんのドキュメンタリーを見ていて弘子さんが婚姻届けを楽しそうに書いているときにシラーっとつまらなさそうに遠くにいた時の姿が朋己さんの本来の姿だと思いました…
あのシーンものすごくかわいそうで見ていられなかった…
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最後の「愛してる」山下弘子、5年間の愛の軌跡
著者 前田朋己
発行者 見城徹
発行所 株式会社幻冬舎
2018年10月10日第1刷発行
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