74人の子供と10人の先生の命が奪われた事で有名な小学校。
ネットなどでも当時たくさん見たのですが、大川小学校のすぐ近くに山があってそこに登っていたら助かったのにな…とやりきれない思いがあります。
この絵本は子どもを亡くした親たちがひまわりをうえて子供たちを思い出している…というシビアなお話。
文章は何を言いたいのかよくわからないぼやっとした文になっています。
ひまわりをうえたよ、と一文で終わってしまう文章を引き延ばしています。
あえて感情的にせずに淡々と綴るのが狙い?
絵に癖があるのでページによってはホラーっぽいです。
全体的に小さい人物の時は気にならないのですが顔のアップだと目が黒塗り一色だけで大きく描かれています。
この書き方は目だけポカンと穴が開いているように見えるから怖い。
気にならない人は気にならないと思います。
巻末はお母さんたちが子供の事を思って書いた文章がまとめてあります。
縦書きの絵本でここだけ横書きなので統一させてほしいかな?
絵本の淡々とした文章から一転してここは感情があふれています。
温度差に驚きました。
子供さんたちにキラキラネームが多いかな?
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ひまわりのおか
文 ひまわりをうえた八人のお母さんと葉方丹
絵 松成真理子
発行所 岩崎書店
2012年8月31日第1刷発行
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