大島みち子さんと河野実さんの二人が残した膨大な文通のをまとめた本です。
文通で約400通ですよ。
愛がないとここまで書けない。
1962年8月~1963年7月までの手紙を元にしているのですがどれも長い手紙の為読み応え抜群です。
若きいのちの日記はみち子さんの日記なので人間臭さがありましたがこちらは手紙なのでなんとなくキレイな雰囲気。
人に出すものなので文章が美化されている気がしました。
もちろんそれが「愛と死をみつめて」の魅力なのですが。
1962年ごろの文化も手紙に出てくるので面白い。
河野さんの性格はあまり好きでは無いかな…
何かあるとお酒とか飲んで体を壊したり自殺しようとしたりオートバイを飛ばしたり…メンタルが弱すぎてイライラすることが多いです。
自分が病気なわけではないのだからしっかり平常心を保っていればみち子さんを心配させることも少なかっただろうに…
愛する女性が不治の病なら仕方ない事かもしれませんが。
愛と死をみつめては映画になったりドラマになったり闘病記を読むきっかけになりやすい本だと思います。
この本には掲載されていない手紙などもあると思うのでいつか全部の手紙がまとめられた完全版等が出たら良いなあと思っています。
(もちろん個人情報など伏せる所は伏せた状態で!)
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愛と死をみつめて ある純愛の記録
著者 大島みち子 河野実
1963年12月25日初版第1刷発行
2004年12月25日新版第1刷発行
発行所 大和書房
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