全体的に「我男好き也」という流れなので恋愛小説が嫌いな私には辛かった。
元ラガーマン彼氏とのやりとりとかイライラすることばかり…
さっさと別れなよ…と思いながらイヤイヤ読んでいました。
ラガマン彼氏の本当の彼女からのメールが来たあたり等
「どれだけ悲劇の主人公になりたいの…」
と呆れながら読んでいたのでここらへん目が滑っています。
こういうやりとり「恋愛小説大好き!」という人にはものすごく面白いと思われます。
松さんのお父様があまり好きではないかな…
昔風と言うかなんとも嫌な下品に感じられるお父様です。
松さんも苦手意識があるようなのにお父様と同じような性格の男性に惚れている。
恋愛って不思議だ…
お母様もお嬢様お嬢様言われていて好きでは無いかな…自分が無い人です。
よし、妹がいるので妹くらいは好きな性格かも…と思いきや妹は空気で性格すらわかりませんでした。
妹は父親の寵愛を一心にうけていたと書かれていたので嫌いだったんでしょうね…
本当に出てこないので驚きます。
女姉妹なら乳がんになったりしたら相談したりしませんか?
よっぽど仲が悪かったのか嫌いだったんでしょうね…
乳がん治療でかかった金額などについても事細かに書かれています。
保険に入ってないと連呼していますが保険に入っていなくても使える制度が日本にはたくさんあります。
傷病手当金とか高額医療費控除とか…これらの医療費控除を使ったと書かれていないのでもしかするとかなりソンをしてしまっている方なのかもしれません。
聖路加クラスの大病院ならばおそらく窓口担当が伝えてると思うのでぎりぎり高額医療費にならないくらいで毎月の支払が終了していたのでしょうか。
仕事もかなり頑張ってはいるものの結局辞めています。
少しショックなことがあったらポイっと辞めてしまう程度の意気込みだったんですね。
文章は明るく軽快で語り口調で親しみもあって本当に読みやすい。
本当に本を書くのが初めてなの?と思うくらいうまく書かれています。
恋愛小説が好きで乳がんにも関心がある人にお勧め。
表紙のパンモロのイラストは汚いので変えて欲しいかも。
他人のパンツなんて感心ないです。
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彼女失格 恋してるだとか、ガンだとか
著者 松さや香
発行所 見城徹
発行所 株式会社幻冬舎
2013年6月26日第1刷発行
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