26歳の普通の保育士さんがたった三ヵ月で歌手デビューをする…という夢を叶えた女性のお話です。
CDには彼女の歌う曲が入っていてとても上手いので感動。
ユーチューブにもアップされているので親切です。
ただ…Miccoさんは監修の野田宜成さんのダシにされてデビューしたような雰囲気がプンプンします。
病気の人をサポートして自分をアピールしつつ自分を売り込む雰囲気…いわゆる闘病商法的なにおいがします。
野田さんがセミナーに来ていた美しい女性をデビューさせてあげる…と書くとすごく美談に感じるのですが、この本だと野田さんが出しゃばっていてMiccoさんの良さを消してしまっています。
この本はMiccoさんがお亡くなりになったあとに出されているので仕方ないのですが、家族や関係者、野田さんの言葉がほとんどMiccoさん絶賛になってしまっています。
あまりに絶賛されると引くタイプなので読んでいて辛い。
野田さんの文章を控えめにしてMiccoさんの日記や文章をもっとたくさん載せてくれていたら違っていたかも知れません。
闘病についてはほぼ書かれていないので胸腺腫瘍についての闘病記録を読みたい人には参考になりません。
全体的に自己啓発本です。
帯をとった表紙の写真がピンボケでイマイチ…もう少し良い写真を使ってあげてください。
CDに書かれていたイラストでも良かったかも。
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ありがとう これからもずっと Micco、夢を叶えたシンガー
著者 Micco
監修者 野田宜成
発行者 薗部良徳
発行所 (株)産学社
初版1刷発行 2014年3月27日
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