わたなべすがこさんが書いた重症筋無力症についての本です。
文と絵が半々でとてもわかりやすい。
イラストルポともいうべきマンガ日記です。
重症筋無力症という病名からしてかなりの難しい病気であることがわかります。
異変のはじまりは2003年に目の焦点があわなくなったこと、
友人が「目が変」と言ってくれたので早く気が付いて良かった。
その後はだんだんと夕方になるにつれ体が動かなくなっていきます。
急性な危機的状態をさす「クリーゼ」について書かれていた部分が凄い迫力です。
救急車で運ばれて目がさめたら呼吸器が装着され、体中に管がついているスパゲッティ状態…
絵で描かれているのですごく驚きました。本当に管だらけ、
話せないので文字盤を作ったりして苦しい生活を乗り切っています。
わたなべさんの入院生活を読んでいて看護師さんの献身的な働きぶりに感動しました。
白衣の天使(最近はブルーやピンクなどの制服が多いですが)という言葉がぴったり。
この病気は鉛筆などの画材を持つのも大変だと思うのにこれだけわかりやすく病院生活を描いておられて感動です。
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I’m“MG” 重症筋無力症とほほ日記
著者 わたなべ すがこ
発行者 青山 智
発行所 株式会社三輪書店
発行 2007年12月10日第1版第1刷
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