統合失調症の40代女性が書かれた本です。
統合失調症によくある幻聴などの苦しみがよくわかります。
幻聴と話している人を良く町中で見かけるのですが、周りからみると不思議な行動に見えます。
幻聴と言えどかなりはっきり話しかけられると読んで納得。
これだけはっきり聞こえていたら厳しい毎日でしょうね。
私もたまに自分の名前を呼ばれている気がして振り返ったりするのですが、そんなものとは比べ物にならないくらい疲れそうです。
(私の場合は幻聴というより空耳かもしれない)
統合失調症にはかなり恥ずかしい妄想なども出てくるようです。
結婚して夫もいるのに恋愛妄想でポーッとなるのは恥ずかしいな…
本のなかでいきなり口調が変わっている「おっちゃんは太陽になった」
では関西弁で文章が書かれています。
それなにに幻聴は標準語です。関西の人の幻聴でも標準語になるんですね。
不思議。
この病気は本人だけでなく家族も辛い病気ですね。
つきっきりだと疲れ果てそう。
幻聴があると日常生活がままならないのでツライ毎日になりそうです。
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心の病をくぐりぬけて
著者 森実恵
発行所 株式会社岩波書店
2006年3月3日第1刷発行
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