ALSと診断されたそねともこさんが書いた本です。
女子旅に時間を作って出かけたりミニシアターで映画を見たりする人なのでオシャレな雰囲気が漂っています。
最初に「私は、ひめと呼ばれている」と書かれており読むのを少しためらいました。
自分で自分の事を「姫」と言う人ってあまり印象が良くないというか…
⁽本を読んでそんなことは全く無かったので安心して読めました。⁾
タイトルに「ひめ」は入っていたものの名前に「姫」が付く人かと思っていましたよ。
作者名はペンネームかと思っていました。
サプライズバースデーを仕組んだ友人のライングループが「姫会」でその姫が自分だった!
との事ですが…友人達かなり面白い面々の様です。
岡山県民主医療機関連合会に勤務していただけあって、神経内科を受診するなり「ALSですか?」と医師に質問しています。
検査入院の前に自分がALSと確信してショックをうける様子がリアルです。
ALSは知らない人は知らない病気なので診断で初めて聞いたという人が多い中、自覚があるのは不安だったでしょうね。
ともこさんはアクティブに旅行などをしています。
全身介護が必要な中、どんどんと出かけていくので活動力があるすごい方だということがわかります。
私などは健康なのに泊りで旅行に行くのは2年に一度くらいなのでどれだけアクティブかがよくわかります。
ご主人の長久啓太さんの「そねともこを語る」は愛が溢れていました。
奥様を明るく介護しながら生活をじっくり見ている感じが伝わってきます。
看護学校で「ものの見方・考え方」という単位の非常勤講師をしていると書いてありましたがこういう心構えは是非まとめて本にしてほしい所です。
特別編のりくとりんという猫ちゃんのお話が可愛らしかった。
ものすごい美猫なのでもっと写真を見たい!
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ひめは今日も旅に出る ALSと一緒に
著者 そねともこ 長久啓太
発行者 坂手崇保
発行所 日本機関紙出版センター
2019年7月1日初版第1刷発行
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