事故物件を購入して丸儲けしようとする作者が霊能者と事故物件を視るお話です。
作者が卑しくて卑しくて読むのが嫌になりました。
ワケあり物件を前にして「自殺一発で半額セールなんですよ!!」と大はしゃぎしています。
不謹慎にもほどがある。
この作者の考え方は嫌いです。自殺した人に謝った方がいいのでは。
霊能力者の育代さんもうさんくさい。
タロットカードの霊視で以前生きていた人の情報を得るのですがありえなくないですか?
タロットカードでわかるものなの?
もともと私は霊能力を全く信じていないので霊能力者となのる人物には辛口。
途中で出てくるアウトレット不動産の方は好印象でした。
事故物件などを買い取り販売しているという点では作者と似ているのですが、自分たちでお祓いもしてしまうやり手。
霊的なものは信じていませんがお祓いのできる不動産屋というだけで謎の安心感はあります。
作者のように「事故物件を安く買ってラクしてもうけよう」というチャラついた考えよりもずっと良い。
大島てるさんが出てきたあたりで雲行きはますます怪しくなります。
事故物件を視るというよりは死亡した人がいる所を見に行くツアーになっています。
足立区綾瀬の女子高生コンクリート詰め殺人事件についても出てくるのですが内容が酷かった。
霊能力者の育代さんはこの事件についてとんでもない事を言っています。
「本人(女子高生)は仕方なかったって気持ちがあるみたい。付いて行った自分も悪かったって諦めているようです」
そんな馬鹿な…!!
リンチ殺人されて「諦める」とは思えないんですけど…
霊など信じていない私でも関係者全員呪い殺すくらい恨むと思いますが。
被害にあった女子高生が「付いて行った自分も悪かった。仕方なかった」と思うわけない。
足立区がこの世の地獄という表現も好きでは無いな。
最後に作者は事故物件でお金儲けは止やめようと考えなおします。
とりあえず一安心…?
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霊能者と事故物件視てきました
著者 東條さち子
監修 育代
発行人 角谷治
発行所 株式会社ぶんか社
2016年9月1日初版第1刷発行
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