交通事故で頭を強打したらどうなるかがマンガで描かれています。
タイトル通りなので内容が想像しやすいです。
医師による傷病名は「脳挫傷」「びまん性軸索損傷」「左片麻痺」「高次脳機能障害」「上外斜視」「近視」「右同名半盲」。
トラックとぶつかってしまったというだけあって傷病名が凄い数です。
いや、トラックとぶつかってこれだけの障害ですんだのは奇跡。
生きていて良かったです。
導入部分がいわゆる「転生もの」っぽかったです。
ライトノベルによくある「転生したら○○だった…」というあれです。
「脳が目覚めた」
と新たな生活をしているので実際に生まれ変わったような描き方もされていました。
脳挫傷から治療やリハビリの後、大学に戻り、仕事をするまでの流れが詳しく描かれています。
冷静に自分ができる事、出来ないことを振り分けて進んでいく姿が凄い。
健常者でもきつそうな仕事に良く耐えています。
マンガで自画像は斜視で描かれています。
今まで読んだマンガで作者が斜視で描かれていたものが無かったため新鮮でした。
途中で手術により斜視は改善して現代医学に驚きました。
アマゾンのコメントなどで「絵が下手」と書かれていましたが、これだけ漫画が描けて下手なんてことはないだろう…と思いました。
私からみたら漫画が描けるのは素晴らしい才能だと思います。
続編を読んでみたいです。
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著 大和ハジメ
発行者 青柳昌行
発行 株式会社KADOKAWA
2019年3月30日初版発行
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