大島てるが案内人となって事故物件めぐりをしてきた、という本です。
が、別に大島てるが一緒になって案内しているわけではなく、作者の菅野久美子さんが一人で向かっているので騙された感じ。
大島てるからの紹介で事故物件に向かっているのでまあ案内人といえば案内人なのですが…
(これくらいの情報ならネットですぐ探せるのでは?と思いましたが)
実際に事故物件に向かっても中に入ることができなかったり、外から見るだけだったり、においだけ嗅いだりと地味な内容で終わっています。
別に外側から見るだけだったら大島てるのサイトで検索して近所の事故物件めぐりをした方が合理的な気がします。
「事故物件に住んでみた!」の森史之助さんのお話も出てきます。
うつ病と糖尿病が事故物件の悪影響かもしれないと書かれていますが本当でしょうか…
糖尿病は違う気がします。自殺した人の物件に住んでうつ病や糖尿病になるわけがない…と霊などは信じていない私は思いました。
自殺するような心の弱った人間に生きている人を弱らせる力があるとも思えない…
心の持ちようなので本人が自殺した人の悪影響と思うのだからそうなのでしょう。
作者が自殺があった土地の一戸建てを買おうとしたエピソードは訳が分かりませんでした。
本人が買う気になっているのに母親が「イヤ」と言ったから買わなかったとか意味不明です。
家などは自分と家族が住むものなので自分と家族で決めたら良いのに。
結局は自分が一番嫌だったのでしょう。
特殊清掃業者の生々しい話の部分はわかりやすくて良かったです。
人の死臭がとにかくすごいので悪臭との闘いがメインのお話。
夏場のにおいとか考えただけできつそう。
企業秘密の薬剤が気になります。
想像していたような事故物件めぐり本では無かったですが事故物件の基礎知識もまとめられているので引っ越しを考えている人に良さそうです。
大島てるという名前を入れていれば売れるのでは?という狙いがはっきりわかる本でした…
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大島てるが案内人 事故物件めぐりをしてきました
著者 菅野久美子
発行人 山田有司
発行所 株式会社彩図社
平成28年4月5日第1刷
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