タイトルに車いす司書と書いてあるので図書館のお話かなと思いきや、内容がかなり幅広いです。
実際の図書館での仕事のお話は56ページほどで物足りない。
タイトルで手に取った人は図書館の司書の話がたくさん読めるのかな?と思っているはずなので少しがっかりするのではないでしょうか…
その後は日本の福祉を問い直すお話、灰谷健次郎氏と大江健三郎氏の障害者勧、ベトとドクについて、障害者とノーマライゼーション、とお話が続いていきます。
ベトちゃんドクちゃんに車いすを送るお話が出てきたのですが、作者の河原正実さんが関係者だったのですね。
テレビでニュースを見ていたので驚きました。
ベトドクのお話がかなり長く続くのでこのお話だけで別の本で出版されても良かったかも。
ウェルドニッヒ・ホフマン病の立石郁雄くん(13歳)の事も書かれています。
人工呼吸器をつけながらも明るく生活をしていて家族愛が凄いです。
郁雄くんのお話は5ページほどです。
図書館のエピソードがもう少し多いと良かったかも。
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車いす司書 ハート貸し出します
著者 河原正実
発行人 田村能史
発行所 かもがわ出版
1995年7月15日初版発行
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