聴覚に異常はないのに人の言葉がうまく聞き取れない「聴覚情報処理障害 APD」について書かれた本です。
「ラクになる本」と書かれている通り、治療法は一切ありません。治療方法も薬もないので「ラクになる方法」しか書かれていません。
ここまでタイトルに嘘がないとすがすがしいのですが、聴覚情報処理障害の対処方法を知りたいと思って読んだ人はがっかりするかも…
15分ほどでさらっと読めます。
…ネットの情報だけでも十分かもしれませんが、平野先生の文章はわかりやすくて読みやすいので「もしかして自分は聞き取りにくいタイプかも…」と感じる人は読むとスッキリするかもしれません。
「現状APDについてまだよくわかっていないことが多く、その治療方法は見つかっていません」
とばっさり切り捨てながら「生活の質を向上させるためのヒント」がまとめられています。
欠点の無い人はいないし、周囲の協力を得ながら自分にあった職場を選んで、前向きに生きましょう、で締めくくられます。
治療法がないならポジティブに!という事でしょうか。
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聞こえているのに聞き取れないAPD 聴覚情報処理障害 がラクになる本
著者 平野浩二
本文イラスト 杉崎アチャ
発行者 佐藤和夫
発行所 株式会社あさ出版
2019年8月30日第1刷発行
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