火星の人はアンディ・ウィアーさんにより書かれた火星に置き去りにされたワトニーが奮闘するサバイバル本です。
「火星の人」は「オデッセイ」というタイトルで映画にもなりました。
ワトニーの性格が明るくポジティブなので読みやすいです。
火星に置き去りにされても何とか生き抜こうというワトニーの意志が感じられました。
普通の人ならば火星に置き去りにされたら残された食料と空気などを使い切って餓死するでしょう…
植物学者という設定が生かされたじゃがいも栽培のシーンがハラハラします。
こういう置き去り系のお話はたいてい「恋人が待っている」「子供が待っている」「家族が待っている」とかそういう少しうっとうしい展開がまっているのですが、そういう話はチラっとしか出てこずお話に集中できます。
(家族が待っている事すらサラッと流されている様子)
孤独なワトニーですが同僚の残していった音楽やドラマ、本などに助けられながら毎日を過ごしています。見習いたい所ですね。
化学の部分は理系の方がわかりやすいかもしれません。
ちなみに私はわからない部分が多かったのですがしっかり楽しめました。
最後はサラッと終わるので「ここからが気になるのに…」と思ってしまいましたが映画版の方ではこの「後」がしっかり書かれているので映画も見るとより楽しめるかも。
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火星の人
著者 アンディ・ウィアー
訳者 小野田和子
発行者 早川浩
発行所 株式会社早川書房
2014年8月25日発行
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ワトニーのその後が気になる方に…
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