主人公は食べ続ける「ようちゃん」です。
言いたいことが言えないくよくよした性格でストレスを食べる方面で発散しています。
お友達にイヤと言えなかったりお母さんにかまってほしい事を言えなかったりしています。
辛いことがあると心の中のみずいろのこびんに辛い気持ちを押し込んでいます。
現実逃避への対処方法が大人びています。
他人から見た自分がどういうふうに見えるのか気になって仕方ない様子。
そんなこと気にしなくても他人は人の事なんかあまり見ていないですよ…と言ってあげたい。
作者のわだことみさんがようちゃんのモデル。
共稼ぎで両親が不在、一人子、離婚家庭、嫁と姑の確執、受験の不安、ダイエット等々悩みだらけで摂食障害になったとか。
悩みが多ければ多いほどそれだけ食べる方に向かってしまうのでしょうね。
苦しい生活をしていても摂食障害にならない人もいるのになぜ摂食障害になる人がいるんでしょうか…
先進国ならではの症状なのかもしれませんね。
ようちゃんは今後は正直に自分を隠さずに生きていける事ができるような爽やかな終わり方でした。
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みずいろのこびん
著者 わだことみ
絵 大井淳子
発行者 岩崎弘明
発行所 株式会社岩崎書店
2000年6月20日第1刷発行
2007年2月15日第8刷発行
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