ドゥーガル・ディクソンさんの人類の未来絵図の図鑑です。
地獄絵図っぽい雰囲気もしないでもない…
200年後から500万年後までの人類が描かれています。
表紙は500万年後のジメッツ・スムートの子孫。
ジメッツ・スムートと言うのは今から200年後に最も完全な人間で宇宙に送り出された人物です。
その完全な人間の子孫は気圧をコントロールするスーツに身を包み、遺伝子工学的に作り出された「生き物」に乗って移動しています。
この「生き物」のコントロールは直接テレパシーで動いています。
見慣れないので不気味に感じます。
この本の唯一の良心は500年後の「フィフィ・フロリア」です。
現在の田舎でもありそうな農村風景を営む人の絵が描かれています。
このレベルでとまっていたら一番平和なのかもしれない。
300年後に生まれた「ハイテック」というほぼ機械の人間もいるのですが、ハイテックはフィフィ・フロリアを自分たちよりも劣った存在と考えています。
私から見たらハイテックはグロイです。
フィフィ・フロリアには頑張ってほしい。
SFが好きな人におすすめできる本です。
表紙は「マンアフターマン」と・(中黒)が入っていないのですが本文では「マン・アフター・マン」と・アリで書かれています。どっちが正しいのでしょうか。
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マン・アフター・マン 未来の人類学
著者 ドゥーガル・ディクソン
イラストレーション フィリップ・フット
訳者 城田安幸
発行者 岡聡
発行所 株式会社太田出版
1993年12月25日第1刷発行
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