アイヨシユーコさんの描いたプラダーウィリー症候群に関する絵本です。
「ぼくを少しだけ分かってほしい」と書かれてあるとおり、誰にでもわかるようにプラダーウィリー症候群のこともしっかりと巻末にまとめられています。
絵本の内容よりも巻末の作者あとがきの方がよりプラダーウィリー症候群について理解を深めることができるので、先に作者あとがきから読むと良いかもしれません。
そのあと本文を読むと障害の苦労などがひしひしとわかります。
プラダーウィリー症候群の事を知らずに最初から読むとただの我慢のできない大食いの子ども、という印象を持ってしまいそうです。
ゆで卵がカゴいっぱいに入れられていた時に、手づかみで五個も一度にほおばった…と読んだら「なんて食い意地のはった子供!」とどうしても思ってしまいます。
ただ巻末の病気の症状に「食欲を抑えられない」という事を読んで事前に知っていたら「そうだよね、ゆで卵はおいしいもんね」と言えます。
本文に登場しているぼくは「主に幼少年期のれい君」です。
得意な事は絵を描く、字の書き写し、人が好き、あいさつ、お手伝い、片づけ。
得意なことが多いので今後の人生は明るいと思います。
食欲を抑えられないのはとても辛いので良い薬が開発されたらと思います。
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ぼくを少しだけ分かってほしい 増補改訂版 プラダ―・ウィリー症候群(PWS)の絵本
作・絵 アイヨシユーコ
編集 たけし七星
発行者 庄司英子
発行 PWS協会新潟「有志の会」
発売元 (株)考古堂書店
2014年8月6日初版第1刷発行
2019年10月1日増補新訂版第2刷発行
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