小さな頃に洗濯機に落ち、超重度障害児となった海くんのお父様が文章を書いている絵本です。
西原さん家族を海くんの家のテーブルが見守っているというお話です。
メイン登場人物は海くんの家のテーブル、おばあちゃん、お父さん、お母さん、お姉さんのあやのさん、お兄さんのひらくくんです。
事故から二年経ち、海くんが自宅に戻ってきた時に顔つきがあまりにも変わっていてショックでした…
目が完全に上を向いてしまい脳に障害を持ってしまった事がわかる顔つきです。
まつ毛もありパッチリしていて可愛いといえば可愛いのですが…
でも決して不幸と言うわけでは無く、きちんと家族に愛されているし、ヘルパーさんやボランティアの学生さんたちに刺激をもらって楽しそうな生活を送っています。
最後に海くんがテーブルにしか聞こえない声で話しかける場面があるのですが、これは不要かも。
「ぼくは、くすりや機械の力で、むりやり生かされているんじゃないよ。」
と海くんはテーブルにだけ聞こえる声で言うのですが、思考能力がそこまであるとは思えない障害なので生死にかかわる事などは深くはわかっていないのでは?
多分これは家族が言いたい事なのでしょう。
海くんの本はお母さん、お姉さん、お父さんが出版されていますがこれだけ家族に愛されている海くんは幸せですね。
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ぼくは海くんちのテーブル
文 西原敬治
絵 福田岩緒
発行所 株式会社新日本出版社
2002年10月10日第1刷
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