1977年12月初版、1999年6月第135刷最終版の「ガラスのうさぎ」を新版として2000年に新版で発行している本です。
文が読みやすいので戦争の本としてとても優秀です。
カテゴリーは東京大空襲としていますが、主人公の敏子は実際には空襲をうけていません。実家が東京大空襲で無くなってしまうという悲劇があります。
タイトルのガラスのうさぎ、はタイトル詐欺っぽいなと思いました。
別にガラスのうさぎがメインのお話ではないし、特別アイテムでもない…
お父さんの作ったガラスのうさぎが空襲で溶けた、という事がサラッと出てきただけでした。
父や母を亡くし、家族を亡くしても健気に頑張る敏子を応援したくなります。
最後には学生生活を楽しむ敏子の姿がありほっとしました。
戦争と言えば広島・長崎がメインとなることが多いですが、東京大空襲の悲劇も忘れてはいけないと思いました。
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新版 ガラスのうさぎ
作者 高木敏子
画家 武部本一郎
発行所 株式会社金の星社
2000年2月初版発行
2013年4月第27刷発行
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