作家の舟崎克彦さんが動物について語っている一冊です。
絵も描かれていてとてもかわいい。
さよなら、という言葉が入っているだけあってほぼ別れのお話になっています。
本文に障害を持った動物が出てきます。
レトリバー系の雑種リチャード三世は三本足。
後ほど骨肉腫によって片足を失った外国人のご主人に飼われることになります。
イザトナルトというダルメシアンは白とこげ茶で目の色素も薄い、心にも障害があるようです。
なんでもガツガツ食べるためにプラスチックを食べて最後には死んでしまいます。
足に障害のあるカラスのリンゴと予備校のデッサンモデルとして買われていたカラスのジャンゴも個性的でした。
作者はかなりの動物を手放しているので、動物は最後まで責任をもって飼ってほしいと考えている私はモヤモヤしました。
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さよなら、あの日の動物たち
著者 舟崎克彦
発行者 中山 恒彦
発行所 株式会社時事通信社
1999年7月23日第1刷発行
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