動物を愛する人々をメインにした本です。
表紙でわかるように主に犬を愛する人が多め。
この本は犬が好きか嫌いかで読んだ感想が別れそう。
私はどちらかと言うと犬とは絶対に暮らしたくないタイプなので読んでいて嫌悪感が沸きました。
もちろん性癖は人それぞれなので否定はしませんが…
犬が苦手なタイプなので犬を愛する人々の気持ちに寄り添えず…
作者の濱野さんはご自身が夫よりひどい目にあわされていた事が動物性愛者へのインタビューをするきっかけっぽいのですが、男性からの暴力のトラウマがあるのにズーフィリアの男性や女性の家に泊まるとか無謀としか思えませんでした。
動物性愛者だから自分は安全とでも思っていたのでしょうか?わざわざ家に泊まらずに通えばいいのでは?
動物の発情期については詳しく書いていないのでこれは逃げだと思いました。
ズーフィリアの皆は声を揃えて「お互い愛し合っている」という主張をされますが動物の発情期を無視した愛は真実の愛ではないのでは…?
そしてドイツというお国柄か、保護施設から犬をむかえる事が多いのですが、自分の好みのビジュアルの犬をおそらく選んでいるので犬に選択権は与えていません。
犬だけでなく馬やネズミなどいろいろ動物は出てきますがメインは犬なので犬が好きな人は読むとわかる部分があるかも?
この本は第17回開高健ノンフィクション賞受賞作「聖なるズー 動物性愛者、種も暴力も超えるセックス」なのですがタイトルはこのままの方が良かった。「動物性愛者」という文字が入っている方がしっくりきます。
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聖なるズー
著者 濱野ちひろ
発行者 茨木政彦
発行所 株式会社集英社
2019年11月30日第1刷発行
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