阪神・淡路大震災をテーマにした本です。
小学三年生のけんちゃん、小学一年生のゆうちゃんが主人公。
2人のお母さんが神戸の阪神・淡路大震災について「初めて」話す事から自然に地震についての勉強ができる絵本です。
お母さんは小学三年生の時に壊れた家の中にとり残されたという悲惨な経験を二人にはなします。
実際には日本では阪神・淡路大震災の後に大きな地震が何回もあったので「実は私も小さい時に地震にあって…」と一回くらいは話しているとは思うのですが、今まで話さなかったのは何故??
お母さんのトラウマで話したくなかったのでしょうか…?
3・11の後の絵本なので「津波」についてもきちんと書かれています。3・11以前の本だと意外と津波についてはサラっとしか書かれていませんが、この絵本では津浪についてもしっかりページをとってわかりやすく解説しています。
残念なのはペットの事については書かれていなかったこと。
家族には猫がいて、ほとんどのページに登場していますが避難所などでの「ペット」の居場所については全く書かれていません。(避難所の絵にも動物の姿はありません)
一言「地震の時にペット(猫の名前不明なのであえてペットと書きます)はどうしたらいいの?とかけんちゃんかゆうちゃんからの質問があったら良かったのですが…
巻末には地震に備えての対策がわかりやすく書かれています。
災害伝言ダイヤルや災害用伝言版も掲載してあります。
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地震がおきたら
原案 谷敏行
文 畑中弘子
絵 かなざわまゆこ
発行者 落合直也
発行所 BL出版株式会社
2017年10月1日第1刷発行
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