江崎ひろこさんによる「ステロイド軟膏禍訴訟6年の記録」です。
江崎さんの文章が上手いので読みやすいです。
江崎さんがステロイドを使うようになったきっかけはかなり気の毒です。
短大の時にスキー教室に参加し、その二か月後の昭和52年4月21日の朝、顔が熱をもち真っ赤に腫れ上がりました。
ざらつき粉を吹き、岩のようにごわごわの皮膚になってしまいます。
この時点ではかゆみも無かった様子なので医者にかからずしばらく様子をみていたら自然に治っていたのではないでしょうか…
顔の状態が気になりその後、江崎さんは医師から渡されたリンデロンという強いステロイドを塗り込む事によって顔の状態が悪化していきます。
その状態は本の最初のカラーページの状態でもわかるように顔は皮膚がボロボロでとても痛々しい状態です。
その後、ステロイド軟膏を提供した医療機関に自分の意見を伝え始めます。
医療機関に立ち向かうのはとても厳しいと思うのですが負けずに戦います。
江崎さんの「アトピーのかゆみ」との闘いも壮絶です。
転げ回ってかゆみと闘っているのですが生き地獄間違いなし…
読んでいて怖くなります。
参考資料に和解までの記録も掲載されています。
表紙の作者名が「江崎ひろこ」で巻末の名前が「江崎ひろ子」と漢字の有無が気になりました。
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顔つぶれても輝いて ステロイド軟膏禍訴訟6年の記録
著者 江崎ひろ子(表紙では江崎ひろこと掲載)
発行所 株式会社一光社
発行 1988年12月5日第1刷
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