視覚障害のあるユダヤ人を救ったオットー・ヴァイトさんの人生が描かれています。
ヴァイトさんも視覚障害があり目がほとんど見えないもののヴァイトさんの盲人作業所ではブラシを作り、職人たちと仲良く生活していました。
秘密警察が来ても「私の作業所から働く人達を連れていかれてしまったら、ほうきやブラシはどうやって作ればいいんだ」とヴァイトさんは言いユダヤ人のレヴィーさんはベルリンに残ることができます。
その後の努力もむなしくヴァイトさんの作業所にはユダヤ人の職人はいなくなってしまいます。
幸運にもユダヤ人のアリス達はアウシュビッツに連れていかれるものの自力で収容所から逃げ出します。
ローゼンタール通りのかつての盲人作業所は今は博物館となり、ユダヤ人職人たちの道具、一人一人の写真、ヴァイトさんが収容所に送った小包等が展示されています。
実際にあった出来事だということがわかります。
ヴァイトさんの顔色がものすごく悪いのが気になりましたがヴァイトさんの顔以外はとても優しい色つかいで読みやすい本でした。
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パパ・ヴァイト ナチスに立ち向かった盲目の人
作 インゲ・ドイチュクローン
絵 ルーカス・リーゲンベルク
訳 藤村美織
発行者 政門一芳
発行所 株式会社汐文社
2015年8月6日初版第1刷発行
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