東日本大震災によって人がいなくなった福島県の双葉町の現在を写真に撮った本です。福島第一原子力発電所エリアが多め。
「原子力 明るい未来の エネルギー」という看板をテレビなどで一度は目にしたことがあると思うのですが、この標語を考えた大沼勇治さんが出てきます。
ご自身が考えた明るい原子力の力がいまや日本を怯えさせる元凶となるなんて大沼さんも思ってはいなかったでしょうね。
震災の当時にこの標語を見た時には「原子力に未来はないでしょうよ」と私は割と冷めた目で見ていたのですが大沼さんが小学校六年生の時に考えた標語だったのですね。
私の年代(昭和生まれ)だとチェルノブイリの問題が叩き込まれているので原子力発電所は爆発するものと思っていたのでこんな未来ある標語は絶対考えられません。
だんだんと死んでいく町の写真がリアルです。
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それでも「ふるさと」あの日から10年 「明るい未来」を子どもたちに 原子力に未来を夢みた町に生きて
著者 豊田直巳
発行所 一般社団法人 農山漁村文化協会
発行 2020年12月15日第1刷発行
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