右目は光を感じる程度、左目は0.02弱の視力である「芳賀優子」さんが主人公。
好きな本を読むときにはルーペを使っていますが、子どもには「ルーペ」が不思議に思える様子。そのかわいらしい子供の好奇心をうまく絵本にまとめてあります。
ゆうこさんのルーペを借りた「はやたくん」がルーペをのぞくと昔のお父さんが見えます。昔のおとうさんが車いすの同級生「ひろみさん」と仲良くしている場面です。
ゆうこさんのルーペには昔を覗く不思議な力があるようです。
人それぞれ違った道具を使うことによって自然に過ごすことができるという絵本でした。
絵が独特なので慣れるまでが大変です。歯の表現が少し気持ち悪いかな。なぜか歯が円くすきっぱ表現なのでゾワゾワしました。歯並びが悪い人が苦手なので気にならない人は良いかも。
背景のこまごました文字を読むのが面白かった。
絵本に出てきた「ひろみさん」は編集協力の海老原宏美さんで脊髄性筋萎縮症です。出版された二冊の本も読んだことがありますがポジティブな素敵な女性です。
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ゆうこさんのルーペ
文・絵 多屋光孫
原案 芳賀優子
編集協力 星川安之
編集協力 海老原宏美
監修 藤井克徳
発行所 坂上美樹
発行所 合同出版株式会社
2020年12月25日第1刷発行
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