藤井満さんが奥様の藤井玲子さんに料理を習っていく本です。
50代の子供のいない夫婦の幸せな二人暮らし…そんな平和な日常が奥様の悪性黒色腫(メラノーマ)により崩れていくのですが、奥様の関西弁の明るい語り口調とかわいい絵で闘病の悲壮感はありません。
奥様の関西弁がそのままの言葉で書かれているので雰囲気的に「コテコテの関西おばちゃんみたいなお顔かな」と読んでいたのですが、巻末の写真を見ると可憐な方だったという事がわかります。ぷくぷくしたかわいいお猿さんの似顔絵と全然違う美しい人でした。この奥様の写真を表紙の近くに持ってきてくれていたら良かったのに…
病状の進行とともに料理レシピが紹介されるのですがどれも美味しそうです。
ただ…料理と病気がくっついているのでご主人は料理をつくったら奥様の症状とか思い出したりして暗くなってしまいそうで辛いレシピだなあと思いました。
巻末は鬼コーチレシピ集。
シンプルながらも野菜が多く摂れる良いレシピだと思います。ベーコンのお味噌汁とかすぐできるしやってみようかと思います。
このレシピ集は奥様の写真と共に巻頭に持ってきた方が良かったかも。
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僕のコーチはがんの妻
著者 藤井満
絵 藤井玲子
発行者 青柳昌行
発行 株式会社KADOKAWA
2020年11月27日初版発行
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