闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

おかあさん命をありがとう 詩がささえたある青春の記録

ドシャンヌ型筋ジストロフィーの小倉久雄さんの人生を檜野里夫さんがまとめた本です。

久雄さんは19歳7か月という短い一生ながらも詩を書いたり充実した人生を送られています。

表紙をめくったら久雄さんの笑顔の写真と当時の皇太子ご夫妻の写真が。

皇太子ご夫妻が久雄さんに話しかけている良い写真が掲載されています。

 

お父さんの隆二さんは久雄さんの事を「チャオ」と読んでいてなんだか可愛らしいです。知り合いにも久子さんがチャコさんというニックネームがいたことがあるのでヒサオがチャオでもしっくりきました。

 

久雄さんの詩は優しい雰囲気の物が多いです。詩集があればぜひ読んでみたいと思いました。身近な出来事をふわっとした詩にまとめてあるのでするする頭に入ります。

 

タイトルの「おかあさん命をありがとう」はお亡くなりになってしまったとは言え青年男性が主人公の本のタイトルとしては酷なタイトルです…マザコンっぽくて少し本の内容とあわない感じがしました。

(ほぼ成人年齢の男性がもし生前に本を出版するとしたら「おかあさん」はタイトルには入れないと思います)

子供が病気などで亡くなった後、親が子供を思って出版した本にはよく「おかあさん(ママ)」「おとうさん(パパ)」「ありがとう(感謝)」「ごめんなさい(謝罪)」系のタイトルがつけられるのですが、これは残された両親が「子どもに言われたかった言葉」なんだろうな…とモヤモヤした気持ちになります。

 

第7章は「小倉くん、あなたの心はいつまでも」という残された人たちの言葉がまとめられています。久雄さんが皆に愛されていた事がわかる章でした。

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おかあさん命をありがとう 詩がささえたある青春の記録

編著者 檜野里夫

発行者 堀内末男

発行所 株式会社集英社

昭和55年4月15日第1刷発行

昭和55年9月25日第3刷発行

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