闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

DX版 ブラック・ジャック21  手塚治虫漫画全集421

①「純華飯店」では胆石の中国人のおじいさんが登場します。薬だけで胆石を治せる息子をまっている健気なおじいさんですが、養女の梨花は本当に心配しています。

結局ブラック・ジャックは胆石を取り出してまた戻すという謎の行動をしていますが、信じあう親子を思っての事とわかり安心しました。

 

②「光る目」では緑内障の少年哲男が主人公。光る目を持っていると番長にいじめられないと治療から逃げています。マメなブラック・ジャックはわざわざ学校まで出向き、番長にSFや宇宙人の事を書いた本を読むよう勧めます。

私は宇宙人はいると信じています…

 

③「死者との対話」ではノイロ・ブラストームを治療した死刑囚が出てきます。死刑囚は自ら献体となります。ブラック・ジャックは母校まで来て自分の手術の後どうなったか献体を確認しています。ガチで死者と対話をするブラック・ジャックが少々怖い。

 

④「もうひとりのJ」ではシモンズ病のジョナサンが出てきます。見た目はブラック・ジャックそっくり。ブラック・ジャックは男前だと思うのですが、外国人の男性に似ているのであれば相当目鼻立ちが整った美形なのでは…

最後、ジョナサンがなぜ顔の傷が無くなっておいおい泣いているのか昔は良くわかりませんでしたが今でもよくわかりませんね。顔の傷が無くなってもハンスの顔に傷をつける事ってできるのになぜ諦めてしまったんだろう…傷が消えた=恨みが消えたってことなのか?

 

⑤「白い正義」ではブラックジャックの治療する予定の脳腫瘍の患者を白拍子がぶんどったことでトラブルがおきます。

この白拍子はものすごく良い人なんですけど堅物で自分以外の考え方を拒否するタイプなので少々苦手。

 

⑥「命を生ける」では骨髄性ポルフィリアのソノをブラック・ジャックが手術します。ポルフィリアと書かれていますがポルフィリン症ともいうようなのでポルフィリン症のカテゴリーにもまとめています。

最後にブラック・ジャックが「死んでいく花より野にはえて生きてる花のほうがどんなにいいかわからん」とつぶやきますが、ブラック・ジャックらしいと思いました。

 

⑦「腫瘍狩り」ではC・H(カンサー・ハンター)と言われる医療器械が登場します。自動的にガンを探しだして治療するという便利な器械です。

白拍子は「手術不可能な癒着性肺門がんで予後は不良な患者にC・Hが奇跡を見せてくれるでしょう」と自信たっぷりです。

のちにC・Hに欠陥があることがわかり白拍子ブラック・ジャックを頼りますが、ブラック・ジャックはC・Hに欠陥がある事を発表することを条件とします。良い終わり方でした。

 

⑧「浮世風呂」では高二の大平芳正が男風呂で刺されブラック・ジャックが治療します。この大平君は脇腹をがっつり刺されるのですが柔道の練習に復帰していて爽やかな終わり方でした。愛嬌のある性格なので年をとったらモテそうです。

 

⑨「20年目の暗示」ではブラック・ジャックの手が動かなくなるという悲劇が起こります。すぐに友人の手塚医師に相談に行くブラック・ジャックが可愛らしいです。ブラック・ジャックは意外と仲良しの医師が多いのでほっとします。

脾臓肉腫の手術中に浅草上乃医師から催眠術をかけてもらい指が治ります。

 

⑩「裏目」ではパーキンソンさんに10万ドル払ってほしいブラック・ジャックが映画出演を依頼されるお話。ブラック・ジャックをモデルにした映画は是非見たい所ですが、当然ブラック・ジャックは興味がありません。

ブラック・ジャックに手術をさせるためにわざと怪我をさせられたサミーが気の毒ですが、ブラック・ジャックから10万ドルを受けとり少しは生活がラクになりそうです。

 

⑪「笑い上戸」ではブラック・ジャックの昔の友人ゲラが登場します。ブラック・ジャックの持っていたダーツで刺されて習慣性縦隔気胸となり苦しい毎日を送っているゲラをブラック・ジャックが手術しますが、二次感染で高熱がでて死亡します。ゲラと話している時のブラック・ジャックの言葉使いが優しい感じなので新鮮です。

希望としては元気になって漫画をかいてブラック・ジャックを笑わせて欲しかった。

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DX版 ブラック・ジャック21  手塚治虫漫画全集421

著者 手塚治虫

発行者 五十嵐隆夫

発行所 株式会社講談社

2005年2月23日第1刷発行

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