闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

かぎばあさんの魔法のかぎ

前回に続き広一が登場します。広一は算数のテストで100点をとったのに先生から「まわりの子とかくれて答え合わせしたんじゃないのか?」

と言われてしまいカンニングを疑われます。

 

モヤモヤした気持ちをかかえながら自宅に戻るも、ふいにかぎばあさんが恋しくなって広一はわざと鍵を隠します。

 

わざと鍵を落とした(隠した)広一の気持ちにこたえるようにかぎばあさんはあらわれ、ハンバーグを作ってくれたり話をしたりと広一は落ち着いた心を取り戻します。

そして広一のカンニングを疑われたという悩みがわかっているかのように人の心がわかる魔法の鍵をくれます。

鍵を指でこすりながら質問をすると正直に答えてくれるという便利な鍵です。広一はこれをつかって先生が自分がカンニングをするような子と思っているかどうか知りたいと考えます。

 

鍵の魔法のリミット三回分の質問はすぐに使いおわってしまいがっかりしますが、広一は魔法の鍵に頼らず自分の言葉で先生に自分がカンニングしていない事を打ち明けます。

実は先生も広一を傷つけてしまったと気にしていたことがわかりました。先生と広一は本心で語り合えて爽やかに物語は終わりました。

 

広一の持っていた魔法の鍵はいつの間にか消えていました。かぎばあさんだけでなくかぎばあさんの持っている鍵も不思議です。

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かぎばあさんの魔法のかぎ

文 手島悠介

絵 岡本颯子

発行者 大川松利

発行所 岩崎書店

1981年2月28日第1刷発行

1991年12月25日第28刷発行

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