小さくてガリガリでいじめられている「ベン・ポール」がひみつの森で「キング・クー」という女の子にであうボーイミーツガールのお話です。全ページほぼイラストがあり、絵のすばらしさや漫画風に見せる工夫もあって目にも楽しい本です。
ベンに対するいじめ描写がけっこうえぐい…モンティの一味にこれでもかと理由もなしにいじめられます。
いじめっ子達から逃げた先の森でひげもじゃの女の子「キング・クー」と出会うのですがキング・クーの登場シーンやキング・クーの活躍の描写がいちいちカッコいいです。
キング・クーとベンが友情で結ばれ、いじめっ子達をやっつけるという爽快ストーリーが展開します。頭のいいキング・クーは森の地形等を使って的確にいじめっ子達を追い込んでいきます。
いじめっ子達がさんざんな目にあうので復讐劇としてスカッとするオチも用意されています。
表紙を見た時にてっきり多毛症の女の子のお話と思っていたら全然違いました。
なぜキング・クーがツリーハウスで一人で住んでいるか、なぜひげもじゃなのか…等、謎もいろいろあるので新作で語って欲しいです。続編を期待したい作品です。
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森の王さま キング・クー
作者 アダム・ストーワー
訳者 宮坂宏美
発行者 小峰広一郎
描き文字 しちみ楼
発行所 株式会社小峰書店
2021年7月21日第1刷発行
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