闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

あなたがいるから

進行性筋萎縮症(クーゲルベルグベランダー病)の志風忠義さんが書いた本です。

クーゲルベルグベランダー病だと脊髄性筋萎縮症でまとめた方が良いのかもしれませんが作者が「筋ジストロフィー」とご自身で書かれているので筋ジストロフィーのカテゴリーでまとめています。

 

志風さんは本など沢山読んでおり、本文中に「福嶋あき江さんの二十歳もっと生きたい」や「栗原征史さんの神様に質問(本文中ではK青年と記載)」や「石川正一さんのたとえぼくに明日はなくとも」など、筋ジストロフィーの方が書かれた本などもしっかり読まれています。

巻頭の写真には一日一絵展で野崎耕二さんと一緒に写真も撮られています。

写真は多く掲載されており、志風さんがアクティブで明るい人という事がわかりました。

 

長く施設入院という生活のため、筋ジストロフィーの入院患者さんが亡くなるお話がかなり多いので、「人が亡くなる」話が苦手な人は読むのは辛いかも…

驚くくらい同病者の方の「死」が話題になります。

 

平成10年に出版された本ですが昭和48年からの文章からはじまります。昭和48年はものすごく遠い昔…とは思いますが、もともとの文章がしっかりしているので古くさい感じは全く無く、十分今でも通じる内容です。

 

ご自身の恋愛遍歴を書いているのが男性作者らしいなあと思いました。

(三度目の恋で結婚したエピソードがかなり詳しく書かれている)

女性作者だと、だれだれとつきあって別れて…と言った内容は「どちらかと言うと書かない」人が多いのですが男性作者は女性遍歴をきちんと書くんですよねえ…

結婚した奥様もこの本を読むだろうし、こういう所が男性作家らしさが感じられました。奥様は了承してはいそうですが、過去の女性の事を良い思い出で書かれていたら嫌な気持ちになるでしょう…

 

自費出版されている本が多数ありますが一般流通で出版して欲しいです。

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あなたがいるから

著者 志風忠義

発行者 志風忠義

制作・販売 南日本新聞開発センター

平成10(1998)年7月28日第1版第1刷

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