主人公は桜木小学校6年1組の土方マホ。
ディスレクシアで文章の読み書きに苦労をしています。
そのマホが丸天井のある博物館で絵を描いている中学生の男の子に出会う、というボーイミーツガールのお話です。
年上の男の子の名前は正樹。長身の美青年です。
ディスレクシアでも小説家になりたいマホと建築関連に進みたい正樹。
それぞれの思いが良くわかってとても爽やかです。
博物館でマホと正樹は会い、マホの物語を聞く形でお話は進むのですが、小さな博物館と言えど警備員やお客様がいるのに声が響き渡ったりしないのかしら…
博物館等は会話がかなり響く作りになっているので気になりました。
博物館の近くの公園で物語を語る、だったら良かったのですが。
マホの語った「イヴ」の物語は割と普通でした。
正樹がどこに感動したのか気になります。
自分の目の前で物語が作られ、語られるのに感想したのでしょうか?
登場人物がほぼ二人なので単調ではあるのですが、ディスレクシアでも物語を考えるマホを応援したくなるようなお話でした。
アイスクリームが良い小道具になってました。
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丸天井の下の「ワーオ!」
作 今井恭子
画 小倉マユコ
発行人 志村直人
発行所 株式会社くもん出版
2015年7月15日初版第1刷発行
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